« 旅行記38  ヴァイキング船博物館1 | トップページ | トレンチコート ベルト修理 - ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所 »

2018年10月17日 (水)

ダン・ブラウンの小説「オリジン」 〜平成徒然紀行〜 ( 日々の出来事 )

              (写真は本の表紙、2016年に旅したガウディ・サクラダファミリィア)
           ダン・ブラウンの「宗教と科学」「人類の起源」をテーマにした「オリジン」
 ハーヴァード大学教授ロバート・ラングドンが主人公のシリーズで、今回ラングドンは、かっての教え子で天才未来学者・エドモンド・カーシュの招きに応じ、スペイン・ビルバオのグッゲンハイム美術館を訪れる。カーシュは宗教の根幹を揺るがす科学上の新発見についてのプレゼンテーションを始め、話の核心に触れようとした矢先に凶弾に倒れてしまう。
 暗殺に係わったと疑われる美貌の美術館館長アンブラ・ビダルと教授ラングドンはともに逃走し、人工知能ウィンストンの助けを借りながら、カーシュが何を発表するつもりだったのかを粘り強く探っていく。
 暗殺を謀った組織は何か、真相を知るための47文字のパスワードは何か、陰謀論サイトへ裏情報を流すモンテとは、スペインの国王や王子との係わりは、美術や文学や歴史や化学についての薀蓄、などぐいぐいと読者を引き付ける。
 キリスト教、イスラム教、ユダヤ教という宗教と科学との対立と共存をダン・ブラウンは未来学者カーシュの考え方を通して、そしてラングドンに疑問を出させながら示していく。
 アニメのトゥイーニング手法(パラパラ漫画的なもの)で知性の進化をシミュレートして、2050年にはバイオロジーとテクノロジーが融合し、人工知能と人類が吸収し合うという未来学説に到達するが、これには今のAI技術の未来を推測させ、知的興奮を感じる。
 われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこへいくのか、という命題が「オリジン」の中で、楽しみながら少しは読み取れたように思った。ダン・ブラウンの知識には圧倒させられる。
 ガウディの魅力的建築とスペインの歴史を深く知っていれば、より楽しめるはずだ。

« 旅行記38  ヴァイキング船博物館1 | トップページ | トレンチコート ベルト修理 - ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所 »